亢宿は、真実と正義を重んじる強い信念を持った宿です。表面は穏やかで礼儀正しく、控えめな印象を与えることが多いものの、内には揺るぎない価値観と独自のルールを抱えており、その信念に従って生きようとする強さを備えています。「外柔内剛」という言葉が象徴するように、穏やかな雰囲気と芯の強さが同居しており、他人の評価や空気に流されず、自らの道を静かに歩む意志の人です。妥協や曖昧さを嫌い、正しくないと感じたことには毅然と立ち向かう姿勢を貫くため、自然と周囲から一目置かれる存在になることも少なくありません。
人づきあいにおいては慎重で、誰とでもすぐに打ち解けるタイプではありませんが、誠実であることを重視し、ひとたび信頼を置いた相手には深い忠誠心を示します。言葉よりも行動で信頼を示す傾向があり、口数は多くなくとも内面は情に厚い面もあります。ただし、信頼を裏切られたと感じたときの拒絶は非常に強く、一度関係が壊れると回復は困難となります。群れることや表面的な付き合いを好まず、本音でつながれる少数の人間関係を大切にします。付き合いが長くなるほど信頼が深まっていく、時間をかけて築かれる関係性に価値を見出します。
亢宿にとっての課題は、「正しさの枠」を少し広げてみることにあります。自らの信念を強く持つことは大きな強みですが、それが過度になると他者の価値観を否定する姿勢に見えてしまうこともあります。自分と異なる考え方にも耳を傾ける余白を持つことで、対人関係の幅が広がり、精神的な柔軟さが養われます。また、他者の不完全さを許容することで、自分自身の心も穏やかになり、より成熟した人間関係を築けるようになります。強さと優しさのバランスを学ぶことが、亢宿にとっての重要な人生の課題の一つです。
上で述べた性格に加え、以下の性質や宮による特徴も参考にしてください。
宿名の読み方 | こうしゅく |
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方位による分類 | 東(青龍) |
性質による分類 | 軽燥宿 |
所属する12宮 | 秤宮(4足) |
真面目で温厚な性格ですが、短気で思慮に欠けるところがあるので、大成する器ではありません。 大きな勝負をするよりも、コツコツと努力を重ねる方が向いています。 短所を上手くコントロールし、真面目な性格を活かせば、堅実で安定した人生を送ることができます。 軽々しい行動の結果、怪我や病気にかかりやすい傾向があるので、不注意や不摂生には注意しましょう。
正義感に溢れ、清廉潔白な優等生タイプです。まさに秤にかけたように、人の善悪を見分けたり、人の間を取り持ったりする力が備わっています。 多才で様々なことを要領よくこなせますが、あれこれ手を出してしまうので、器用貧乏で終わってしまう傾向があります。 また、秤のように微妙なバランスの上で成り立っているので、一度悪い方に傾くと大きく運気が崩れてしまいます。 手を広げすぎて、悪いものに手を出すと不幸になるので、判断ごとは常に慎重に行いましょう。
近距離 | 中距離 | 遠距離 | |
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命 | 亢宿 | ||
業 | 危宿 | ||
胎 | 参宿 | ||
栄 | 底宿 | 井宿 | 室宿 |
親 | 角宿 | 虚宿 | 觜宿 |
友 | 軫宿 | 女宿 | 畢宿 |
衰 | 房宿 | 鬼宿 | 壁宿 |
安 | 心宿 | 柳宿 | 奎宿 |
壊 | 翼宿 | 斗宿 | 昴宿 |
危 | 尾宿 | 星宿 | 婁宿 |
成 | 張宿 | 箕宿 | 胃宿 |