運勢の占い方

宿曜占星術の日運

宿曜占星術における毎日の運勢は、占星盤を「命、業、胎」から始まる３つのサイクルに区分し占います。
各区分はそれぞれ均等に９つの宿で構成されており、この区分こそが宿曜占星術の特徴的な概念である「三九の秘法（さんくのひほう）」と呼ばれるものです。
「命」から始まる９つは「一九」、「業」から始まる９つは「二九」、「胎」から始まる９つは「三九」と呼ばれます。
八雲院ではそれぞれを「躍動の週」、「破壊の週」、「再生の週」と呼称し、運勢を表す際に使用します。

運勢を表す３つの週

躍動の週（一九）・・・目の前の課題や目標に積極的に取り組む期間。

「命」から始まり、「命→栄→衰→安→危→成→壊→友→親」のサイクル

宿曜占星術において「命」は現世・現在を表します。この週は、失敗を恐れず目の前の課題や目標に積極的に取り組む姿勢を心がけたい期間です。同時に、過去から準備してきたことや努力の成果が実り、活躍できる週でもあります。何事にも自信を持って挑戦しましょう。

破壊の週（二九）・・・過去の失敗や問題に対して真摯に向き合う期間。

「業」から始まり、「業→栄→衰→安→危→成→壊→友→親」のサイクル

宿曜占星術において「業」は前世・過去を表します。この週は、過去の失敗や問題に対して真摯に向き合う期間です。全体的に運気が下降気味で、気分が晴れず何事にも不完全燃焼になりがちです。この週は、蓄積された悪運を破壊することにエネルギーを向けましょう。

再生の週（三九）・・・現在の努力と過去への対処の結果を未来につなげる期間。

「胎」から始まり、「胎→栄→衰→安→危→成→壊→友→親」のサイクル

宿曜占星術において「胎」は来世・未来を表します。この週は、躍動の週と破壊の週での自らの行いを昇華し、未来につなげる期間です。結果を求めず何事も受け入れる余裕を持ちたい時期。破壊の週で疲弊した心身を再生させ、躍動の週に向けて万全の準備を整えましょう。

３つの吉凶日

宿曜占星術では、特定の曜日（七曜）と宿が重なった日に現れる３つの吉凶日が存在します。
それぞれ「甘露日（かんろび）」、「金剛峯日（こんごうぶび）」、「羅刹日（らせつび）」と呼ばれます。

３つの吉凶日

甘露日・・・大吉日

あらゆることで良い結果が得られる日。特に物事のスタートや大きな決断に向いている。

金剛峯日・・・吉日

甘露日に次ぐ吉日で、勝負事や交渉事で大きな成果が得られる日。神社仏閣への参拝に最適。

羅刹日・・・大凶日

何をやっても効果が出ず、逆に災いを招いてしまう日。無理をせず安静に過ごすことを心がけて。

これらの吉凶日は、三九の秘法により導かれた運勢とは別の運気として考えます。
三九の運勢が悪くても、甘露日や金剛峯日と重なれば不運は中和されます。しかし、三九の運勢が悪くかつ羅刹日であった場合は、運気が急降下するので十分に注意が必要です。
八雲院の運勢占いでは３つの吉凶日を考慮していますので、ぜひご活用ください。

３つの吉凶日の出現条件

以下の表の、上段の曜日と下段の宿が重なった日が、それぞれの吉凶日となります。

甘露日

日	月	火	水	木	金	土
軫	畢	尾	柳	鬼	房	星

金剛峯日

日	月	火	水	木	金	土
尾	女	壁	昴	井	張	亢

羅刹日

日	月	火	水	木	金	土
胃	鬼	翼	参	底	奎	柳

凌犯期間

さらに宿曜占星術には、すべての宿に共通する衰運期である凌犯期間（りょうはんきかん）が存在します。
凌犯期間の概念と算出方法は凌犯期間と六害宿で詳しく解説します。

以上が宿曜占星術における毎日の運勢（日運）を判断する方法となります。
次に１年間の運勢（年運）を判断する方法を説明します。

宿曜占星術の年運

九曜流年法

宿曜占星術では九曜流年法を用いて年運を知ることができます。九曜流年法とは数え年と九曜星をもとに個人の年運を占う方法です。
九曜星とは「日曜星、月曜星、火曜星、水曜星、木曜星、金曜星、土曜星、羅喉星、計都星」の９つから成ります。
日曜～土曜は実在の天体を表しており、羅喉（らごう）は月の昇交点、計都（けいと）は月の降交点を表します。

具体的には、数え年１歳の時に「羅喉星」の年となり、その後は１年毎に次の星へと移ります。
実際の順番は「羅喉星→土曜星→水曜星→金曜星→日曜星→火曜星→計都星→月曜星→木曜星」となり、木曜星のあとは再び羅喉星へと戻ります。９年周期で運勢が循環することが、九曜流年法の特徴です。
さらに、年運は数え年だけで判断できるため、27宿や占星盤を利用した距離や週の概念は用いません。

数え年と九曜星の関係

九曜星	運勢	数え年
羅喉星	大凶	1、10、19、28、37、46、55、64、73、82、91
土曜星	中吉	2、11、20、29、38、47、56、65、74、83、92
水曜星	吉	3、12、21、30、39、48、57、66、75、84、93
金曜星	小吉	4、13、22、31、40、49、58、67、76、85、94
日曜星	大吉	5、14、23、32、41、50、59、68、77、86、95
火曜星	凶	6、15、24、33、42、51、60、69、78、87、96
計都星	大凶	7、16、25、34、43、52、61、70、79、88、97
月曜星	中吉	8、17、26、35、44、53、62、71、80、89、98
木曜星	大吉	9、18、27、36、45、54、63、72、81、90、99

九曜星の特徴

九曜星	特徴
羅喉星	羅喉星に属する年は、運気の低迷する大凶の年です。何をするにも災いが起こりやすく、物事が思うように進みません。無理に進めても良い結果は得られず、大きなトラブルや失敗を招いてしまいます。金銭運も悪いので、多額の損失や借金を背負う可能性もあります。事業の拡大や投資などは慎重に行う必要があります。また、人間関係も良い出会いは望めません。気を抜いていると騙されたり裏切られたりと、散々な目に遭います。相手に悪気がなくてもトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、怪我や事故にも注意が必要です。病気などでも入院した場合は、回復に時間を要するでしょう。少しでもトラブルを避けられるように、日頃から緊張感を持って行動することを心がけましょう。
土曜星	土曜星に属する年は、徐々に運気が上向く年です。年の前半は、前年の羅喉星の影響が残っており、怪我や病気には引き続き注意が必要です。ここで気を緩めてしまうと、問題が長期化したり重症化してしまいます。後半まであとをひかないために、一つ一つの問題に真摯に向き合って、しっかりとけじめをつけましょう。年の後半は、運気が上昇します。ただし調子に乗っていると足をすくわれます。来年への種をまく準備期間ととらえて、徐々にペースをあげていきましょう。この時期は何事も慎重かつ丁寧に行うことで、着実なステップアップにつながります。
水曜星	水曜星に属する年は、幸運期になります。温めていた計画や、継続した努力が実を結ぶ年です。また、前年（土曜星）や前前年（羅喉星）に着手を先延ばしにしていたことや、滞っていたことに改めてチャレンジしてみるのも良いでしょう。周囲からのフォローや目上の人からの引き立てを得やすい時期なので、期待した以上の結果が望めます。さらにこの時期は出会い運が好調です。意中の相手に告白したり、プロポーズするのに適しています。ただし色恋沙汰の誘惑も多くなります。甘い誘いにはのらないよう、くれぐれも注意が必要です。
金曜星	金曜星に属する年は、吉凶混合の年になります。身の回りに変化が多く、様々なことに柔軟な対応が求められます。この時期は仕事運が好調なので、新しい技術や知識を柔軟に取り込んで活用することでより良い成果が得られます。ただし、成功しても調子に乗ると積み上げたものはあっさりと崩れてしまいます。吉凶混合の年なので、少しでもバランスと崩すと運気が逆転します。またこの時期は、家族や親族間で問題が多く、しきたりや習わしなどで揉め事が起こりやすくなります。冠婚葬祭の場などではおとなしく周囲に従って無用な争いを避けましょう。何事にも慎重さと謙虚さを忘れなければ、決して悪い年ではありません。
日曜星	日曜星に属する年は、運気が上昇する大吉運の年です。万事が順調に進み、期待以上の成果が得られます。自分には力不足だと感じることにも思い切って挑戦してみましょう。周囲からの助けもあって、成功を収めることができます。出会い運や人気運も好調で、独身の人は良い出会いがありそうです。サークルや習い事を始めるのにも適しています。自分から積極的に人と交わっていくことで、良い人間関係を構築できます。ただしこの時期は、隠していた事が表に出やすい時期でもあります。幸運期なだけにうかれてしまい注意力が散漫になりやすいので、ばれて困るようなことがあれば早めにフォローしましょう。
火曜星	火曜星に属する年は、運気が低迷する年です。人間関係がうまくいかないことが多く、ちょっとしたことでトラブルに発展したり、意見の対立から孤立してしまったりと、何かとストレスを抱える場面が増えます。さらにこの時期は、病気や怪我にも注意が必要です。ストレスから体調を崩したり、持病の悪化や事故なども心配です。運気が悪いからと不遇を嘆いてばかりでは、事態の好転は望めません。こういう時期だから仕方がない、と開き直るくらいの心の余裕を持つことが大切です。現状を変えようと無理をしても、結果的に被害は広がるばかりです。周囲との調和を心がけて、焦らずに慎重に過ごすことが何より大切です。
計都星	計都星に属する年は、羅喉星と並ぶ大凶の年です。何事も思い通りに進まない時期であり、この時期に新しい行動を起こすことはお勧めしません。仕事においては、新しい事業を始める、独立する、自ら転勤・転属を希望する、などは避けましょう。家庭では、引っ越し、マンション購入、新築・増改築、など避けるべきです。さらに、前年の火曜星から続いて体調には注意が必要です。前年で治りきっていないものは、この年も長引く傾向があります。良い結果を求めて努力しても、苦労の割には報われない時期なので、自らの身辺を整える方向に力を注いでください。趣味や遊びの時間を多く取ってリフレッシュしたり、家族と落ち着いた時間を過ごしたりと、エネルギーを充電を心がけましょう。
月曜星	月曜星に属する年は、次第に運気が上昇していく年です。仕事運は特に好調で、準備と計画を怠らなければ必ず成果が得られるでしょう。人間関係も良好なので、周囲からのサポートや引き立ても期待できます。交流の場にも積極的に参加してください。貴重な情報やチャンスに出会える幸運な時期です。何事にも自信を持って積極的にチャレンジする姿勢を心がけましょう。ただし、好調にあぐらをかいた油断や驕りは厳禁です。来年は木曜星で大吉の年なので、さらに結果を伸ばせます。好調さに満足せず、来年に向けて土を耕し肥料をまく「土台作り」の年と捉えることが重要です。そのために、長期的な視点で準備と計画を行い、人脈を広げましょう。
木曜星	木曜星に属する年は、幸運に恵まれた大吉の年です。特に人間関係が好調な時期で、人との交流が自分の世界をさらに広げてくれます。様々な場所に積極的に足を運び、行動をおこしましょう。仕事面では、あえて他業種の人と関わることで新しい発見やアイディアを見つけることができます。継続した努力が実を結ぶ時期でもあるので、大きなプロジェクトや困難な案件でも良い結果が残せます。資格の取得などにチャレンジするのも良いでしょう。さらに良い出会いが期待できる時期なので、意中の人には積極的にアプローチを。結婚にも良く、子宝にも恵まれる年です。幸運を独り占めするのではなく、周囲にも分け与えることを心がけると、さらに大きな運となって返ってきます。