「凌犯期間(りょうはんきかん)」または「七曜陵逼(しちようりょうひつ)」とも呼ばれます。
凌犯期間は先述の「週」のように決まったサイクルではなく、例えば「7/10~7/20」のように実際の暦上の期間であり、全ての宿に同時に起こる衰運期です。
凌犯期間は、曜日が宿を犯す期間とされていて、吉凶の逆転現象が発生します。通常は良い運気とされている「胎・栄・安・成・友・親」の日が凶運となり、「衰・危・壊」の日が吉運となります。
そして、凌犯期間中で最も注意すべきは「六害宿(ろくがいしゅく)」といわれる6つの大凶日です。六害宿は凌犯期間中にのみ現れる凶日で、それぞれ以下のような凶事の特徴があります。
財産を失いやすく、様々なトラブルに遭い、大きな失敗をおかす日
物事が思い通りに進まず、気分の落ち込む日
様々なトラブル遭いやすく、些細な事でも注意すべき日
財産を失いやすく、仕事で地位や信用を失いやすい日
喧嘩、離婚、死別など、家族・親族間での問題が起こりやすい日
財産を失いやすく、友人・知人との間で問題が起こりやすい日
六害宿にあたる日は、何事も控えめに、丁寧に、慎んで行動することが大切です。
万が一不運に見舞われても、無理に現状を変えようとせず、そういう運勢だと自覚して受け入れる姿勢を心がけてください。
さらに全ての六害宿の日に共通して言えることですが、決断や契約、イベント事は避けるべきです。大事な交渉事、マンションや車の購入、ローン契約、結婚式、旅行、レジャーなど、十分に日取りを検討してください。
なお、甘露日や金剛峯日などの吉日と六害宿が重なった場合であっても、六害宿の凶運が完全に中和されることはありません。
六害宿は凌犯期間のみに現れる強力な大凶日ですので、凶日にであることに変わりはありません。
八雲院の運勢カレンダーで先々の運勢を確認できるので、凌犯期間や六害宿を事前に把握できます。ぜひご活用ください。
凌犯期間を導くには旧暦を利用します。
旧暦の各月朔日(ついたち)の曜日と期間の対応表と照らし合わせ、一致した場合に該当期間が凌犯期間となります。
月 | 曜日 | 期間 |
---|---|---|
1月 | 土曜 | 1日~16日 |
日曜 | 17日~30日 | |
2月 | 月曜 | 1日~14日 |
火曜 | 15日~30日 | |
3月 | 水曜 | 1日~12日 |
木曜 | 13日~30日 | |
4月 | 金曜 | 1日~10日 |
土曜 | 11日~30日 | |
5月 | 日曜 | 1日~8日 |
月曜 | 9日~30日 | |
6月 | 火曜 | 1日~6日 |
水曜 | 7日~30日 | |
7月 | 金曜 | 1日~3日 |
土曜 | 4日~30日 | |
8月 | 火曜 | 1日~27日 |
9月 | 木曜 | 1日~25日 |
金曜 | 26日~30日 | |
10月 | 土曜 | 1日~23日 |
日曜 | 24日~30日 | |
11月 | 火曜 | 1日~20日 |
水曜 | 21日~30日 | |
12月 | 木曜 | 1日~18日 |
金曜 | 19日~30日 |
以下は2016年12月と2017年1月のカレンダーです。カッコ内は旧暦日付を表します。
旧暦の11/1は火曜です。対応表を見ると11/1が火曜の場合は、11/1~11/20が凌犯期間です。
同様に旧暦の12/1は木曜です。12/1が木曜の場合は、12/1~12/18が凌犯期間です。
さらに旧暦の1/1は土曜です。1/1が土曜の場合は、1/1~1/16が凌犯期間です。
すなわち、カレンダー背景がグレーの箇所が凌犯期間となります。
2016年12月 | ||||||
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日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
11/29 (11/1) |
11/30 (11/2) |
1 (11/3) |
2 (11/4) |
3 (11/5) |
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4 (11/6) |
5 (11/7) |
6 (11/8) |
7 (11/9) |
8 (11/10) |
9 (11/11) |
10 (11/12) |
11 (11/13) |
12 (11/14) |
13 (11/15) |
14 (11/16) |
15 (11/17) |
16 (11/18) |
17 (11/19) |
18 (11/20) |
19 (11/21) |
20 (11/22) |
21 (11/23) |
22 (11/24) |
23 (11/25) |
24 (11/26) |
25 (11/27) |
26 (11/28) |
27 (11/29) |
28 (11/30) |
29 (12/1) |
30 (12/2) |
31 (12/3) |
2017年1月 | ||||||
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日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 (12/4) |
2 (12/5) |
3 (12/6) |
4 (12/7) |
5 (12/8) |
6 (12/9) |
7 (12/10) |
8 (12/11) |
9 (12/12) |
10 (12/13) |
11 (12/14) |
12 (12/15) |
13 (12/16) |
14 (12/17) |
15 (12/18) |
16 (12/19) |
17 (12/20) |
18 (12/21) |
19 (12/22) |
20 (12/23) |
21 (12/24) |
22 (12/25) |
23 (12/26) |
24 (12/27) |
25 (12/28) |
26 (12/29) |
27 (12/30) |
28 (1/1) |
29 (1/2) |
30 (1/3) |
31 (1/4) |
六害宿は凌犯期間中にのみ発生する凶日です。凌犯期間外では気に留める必要はありません。
六害宿を求めるには、占星盤上の命の位置に自分の宿を合わせ、そこから反時計回りの位置を基準に算出します。
克宿であれば12番目なので破壊の週の安の日でもあります。凌犯期間に破壊の週の安の日が重なったら克宿になる、とも考えられます。
以下の昴宿の占星盤の例で確認しましょう。