底宿は、穏やかで柔らかな印象を与える一方で、内には揺るぎない強い意志を秘めた「柔と剛」の二面性を持つ宿です。控えめで落ち着いた外見からは想像できないほどの芯の強さと忍耐力を備えており、どのような状況でも自分を見失わず、地道に物事に取り組むことができます。物腰は穏やかでも、一度決めたことには最後まで責任を持って取り組む真面目さと集中力があり、その姿勢が周囲からの信頼を集める要因となっています。
周囲と調和を図ることを大切にする平和主義者で、自分から争いを生むような言動はほとんどありません。穏やかで聞き上手なため、自然と人が集まり、頼りにされることも多いでしょう。しかし、その内面には負けず嫌いな一面があり、競争が生じた際には強い執念を見せることもあります。勝ち負けにこだわりすぎると、相手を追い込みすぎたり、周囲との摩擦を生むこともあるため注意が必要です。もともとの優しさと誠実さを活かし、思いやりのある関係性を築いていくことが底宿の魅力を一層引き立てます。
底宿にとっての課題は、自らの正しさや勝利にこだわるあまり、視野が狭くなってしまうことです。真面目さゆえに細部にこだわりすぎたり、自分のやり方を貫こうとすることで、他者との摩擦が生まれることもあります。小さな勝ちに固執するのではなく、全体の調和や周囲の幸せを優先する大局的な視点を持つことで、本来の包容力と信頼感がいっそう高まっていきます。自分の力を周囲のために役立てる意識を持つことが、底宿の魅力と運気を大きく開花させる鍵となるでしょう。
上で述べた性格に加え、以下の性質や宮による特徴も参考にしてください。
宿名の読み方 | ていしゅく |
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方位による分類 | 東(青龍) |
性質による分類 | 剛柔宿 |
所属する12宮 | 秤宮(3足)、蝎宮(1足) |
柔と剛の2つの性質を併せ持った宿です。内柔外剛、外柔内剛のどちらかのタイプに分かれます。昴宿は前者、底宿は後者が多いようです。 芸術的なセンスと気品に溢れ、人を惹きつける不思議な魅力がありますが、二面性のある性格なので偏屈で扱いづらい印象を持たれやすい傾向があります。 芸術や専門的な学問・技術の分野で自分の世界を表現する人が多いでしょう。
正義感に溢れ、清廉潔白な優等生タイプです。まさに秤にかけたように、人の善悪を見分けたり、人の間を取り持ったりする力が備わっています。 多才で様々なことを要領よくこなせますが、あれこれ手を出してしまうので、器用貧乏で終わってしまう傾向があります。 また、秤のように微妙なバランスの上で成り立っているので、一度悪い方に傾くと大きく運気が崩れてしまいます。 手を広げすぎて、悪いものに手を出すと不幸になるので、判断ごとは常に慎重に行いましょう。
蠍の字が示すとおり心に毒を持った性格で、他人を出し抜いてやろう、陥れてやろうという気持ちを持っています。 その対象がこちらであった場合は目も当てられませんが、毒をもって毒を制するという言葉通り、駆け引きが必要な交渉事の場面などでは非常に心強い味方です。ハードな交渉が必要な商社マンや、弁護士、政治家に向いています。
近距離 | 中距離 | 遠距離 | |
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命 | 底宿 | ||
業 | 室宿 | ||
胎 | 井宿 | ||
栄 | 房宿 | 鬼宿 | 壁宿 |
親 | 亢宿 | 危宿 | 参宿 |
友 | 角宿 | 虚宿 | 觜宿 |
衰 | 心宿 | 柳宿 | 奎宿 |
安 | 尾宿 | 星宿 | 婁宿 |
壊 | 軫宿 | 女宿 | 畢宿 |
危 | 箕宿 | 張宿 | 胃宿 |
成 | 翼宿 | 斗宿 | 昴宿 |